岩手〜秋田で広がる、糸績みの輪

  • 2018.05.07 Monday
  • 15:10

 

 

こんにちは!

麻糸産み講座公認インストラクターの田坂です。

今回は、岩手と秋田での、麻糸産み後継者養成講座の様子をレポートします!

 

 

初開催は、古民家で

 

 

2015年1月6日、冬の岩手県一関市。

 

「岩手やまんばプロジェクト」さんご協力のもと、

1回目の麻糸産み後継者養成講座(基礎)を開催しました。

 

会場は古民家で、囲炉裏や織り機もありました。

ああ、なんとも懐かしい、心地よい空間でしょうか。

様々な活動をされている、個性豊かな女性たちが集まりました。

 

あれから3年、岩手県花巻市でも開催できるようになり、

(岩手県は広いのです〜)

12期48名(内、アドバンスまで25名)と、多くの方に受講いただきました。

 

ここまで長く開催できたのも、コツコツと地道に続けて下さった、

岩手やまんばプロジェクト代表の西島さん、受講生の皆さんのおかげです。

ありがとうございます!

 

 

岩手の手仕事と麻

 

 

北東北エリアは、その寒さゆえ綿が育たず、明治中期まで(*1)

布といえば大麻布を指すほど、日々の暮らしに麻布がありました。

そこには、女性たちが手わざを駆使し、

生きるための「布」を大切にしてきた営みがあったのです。

 

私が出張した際、岩手県内、平泉地方や久慈市山根地区の

麻栽培の資料を見せていただきました。

現代においては、昔の風景をすべて再現することは難しい状況になっており、

寂しさも感じました。

 

個人的に強く惹かれたのは、「女わざ」という手作りの冊子でした。

季節に応じた、衣食住の手仕事の知恵と工夫が、手書きで紹介してあり、

包み込まれるような温かさを感じたからです。

 

『女わざ91春第9号』の中に、「麻の里のおばあちゃん」という話があります。

それによると、

 

“麻の一番刈りは出荷して換金しますが、二番刈り、三番刈りのものは

自給用として、屋根裏に保存しておくならわしがあった”

と記されています。

 

栽培ができなくなってから、保存してあった麻で糸を績み、

麻糸がなくなるまで、布にしていた様子が綴ってありました。

 

女わざの活動は、2016年、東京農業大学出版会より1冊の本にまとめられています。(*2)

ご興味のある方は、ぜひご覧くださいませ。

 

 

 

(*1)「食と農」の博物館 展示案内No.70より

(*2)『農の暮らしに生きた女わざ』

特別展「女わざと自然とのかかわり〜農を支えた東北の布たち」の開催による記念出版

 

 

 

秋田、糸績みの輪

 

 

2017年9月、『心庭』さんとの共催で、基礎講座を初開催!

映画『麻てらす』上映会と同時開催でした。

 

会場は古民家で、ほんわか〜穏やかな女性たちが集まっています。

そしていつも、コロコロと笑い、楽しいのです♪

『心庭』代表の松橋さんは、フリーの保育士さん。

子どもたちの成長を育む、新しい場を創造、サポートを開始しています。

 

 

  毎回ちょっとずつ動きが手に馴染んでくる

  麻と仲良くなってくる

  すると不思議と綺麗な糸を績めるようになる

 

 

ナチュラルで感性豊かな、松橋さんのご感想。

素敵ですね。

糸績みって、なかなか深いのです^^

子どもから大人まで、糸で繋がる、糸績みの輪が広がってゆくと楽しいですね。

 

 

 

地域の文化、オリジナリティを大切に

 

 

こうして地方に出張させていただくと、

各地域の文化、人々の独自性に触れ、感心することが多いです。

地元の人たちがあたりまえのことでも、

私のように外から入ると、キラリと光る宝の山に見えるのです!

いつも心地よい刺激と経験という宝を受け取っています。

 

 

岩手の糸績み仲間さん、麻布づくりが始まったようです。

知恵と工夫、創造性を活かし、

ゆるやかに交流してゆけたら嬉しいです。

次回訪れる時は、どんな展開になっているでしょう〜。

私も楽しみにしています。

 

 

_________________________

今後の麻糸産み後継者養成講座は・・・

_________________________

 

一般社団法人日本古来の大麻を継承する会は、

岩手やまんばプロジェクトさん、心庭さんと協力して、

今後も定期的に開催していく予定です。

随時リクエストも募集していますので、

「興味ある!参加したい!」など、お気軽にお問い合わせ下さい。

お待ちしています!

 

<お問い合わせ先>

一般社団法人 日本古来の大麻を継承する会

担当講師:田坂、秋野まで

 

お問合せフォームはこちら

http://yorihime.com/contact

 

 

Writer:Kyoko.T

 

帯レンタルの嬉しいお便り ・ 2018年賛助会員募集のお知らせ

  • 2018.03.31 Saturday
  • 15:00

 

出逢いと別れの三月末。

あっという間に春爛漫、そして春の風に桜吹雪が舞う季節となりましたね。

 

これをお読みの皆さまも、

お子様の卒業式に涙したり、新しい環境に期待と不安で一杯になったりされた方も多いかと思います。

 

 

そんな中で、私たちにも嬉しいお便りが届いております!

 

今年始まった

百年帯プロジェクト。

 

早速レンタルを体験された方から、続々と、写真とともに使用感などをお伝え頂きました。

 

<イベントでのご試着 I様>

======

柔らかいけどしっかりしていて、気持ちまでシャンとしました。
長時間でも体に馴染んでくれそうでした。

地味に見えるかと思いましたが帯にしめると生成りの上品なイメージで納まりどんな柄の着物にも合わせられそうです。

======

 

 

 

 

<個人での普段使でのご試着 お茶席にて Nさま>

====
光沢があって柔らかく、すっと手になじむので着やすかったです。

洋服感覚で使えそうなので、日々の生活の中で利用したいです。

きなりの色がとても美しかったです。
======

 

 


<関西の糸産みサークルでのご試着の方>

=======
・帯をしめるということはあまり経験がありませんが、今までは帯をしめると時間とともにだんだん体が締め付けられているという感じがしてきていましたが、麻の帯は体にどんどん馴染んでいくような気がしました。

・帯の概念がまったくなかった。
苦しくなく圧迫感なく締め付け感なく、だけど背中がすっと伸びてエネルギーが上下に通る感じがした。あとは温かかったです。

・大麻の帯はなんといってもしっとり柔らかいのが気持ち良かったです。どんな風に結んでも落ち着く感じが、作業着、仕事着にできたらいいだろうなぁと思いました。
素肌に着てみたいです。

・しっかりしめても、苦しくなく、ズレてこず、手に持った感じはひんやりしているのに、身体にまくと体温に馴染んで、あつくもさむくもなくて、こんなに気持ちがいいのかと驚きました。外した後も気持ちいい感覚が残っていました。
手に持った感じはひんやりしているのに身体にまくと心地いい。
しゃんとしていてしなやかでずっとつけていたくなりました。

・帯=重くて硬くて巻きにくい
今までこういう印象でしたが、大麻帯は全部真逆でした。
軽いし、どんどん締めても全然きつくならないし、思い通りに動いてくれる。
意志疎通のできる帯でした。締めた後も、空気がたくさん含まれているのか、ずっと柔らかく体を支えてくれるので、自然と背筋が伸びますし、腰が軽いです。
昔の帯は、腹部を守り健康にするためにあったんじゃないかと思います。
外してから巻くときも、巻きが偏ってもとんとんと押さえればすぐに戻るし、
大麻帯や大麻の着物が日常の普段着なら、ストレスないだろうなーと思いました。
総じて,ゆるくていい感じ。でした。
========

 

 

どの方も、さりげなく、そして、とても素敵に身に付けられています!^^

 

 

共通の体感としてはなんといっても

 

体になじむ

 

ことをおっしゃられています。

 

その他に言葉で感想を頂いている方からは、

 

・程よく締まり、背筋が伸びる感じ。

・締まるけれど苦しくない。

・暖かい。

・蒸れない。

・気持ちが良い。

 

「言う事を聞いてくれる帯」と、表現されている方もいらっしゃいました。

 

色々な背景の方が身に付けられても、皆様、一様とも言えるような体感を持たれるというのが

非常に興味深いな、と思います。

 

 

最後に、私たち社団の、若きスタッフの写真です。

 

 

黄色の効いた帯締めと大麻の帯が異様に合ってますね〜。

 

 

これから百年、こうやって色々な人の手を渡りながら物語を紡いでいく帯です。

あなたの手に渡った時に、この帯はどのような体験をもたらしてくれるでしょうか?

 

 

  〜 〜 〜 〜 〜

 

★私も大麻の帯を身に付けてみたい!そんな方はこちらからどうぞ♪

↓ ↓

あなたと育てる、百年帯プロジェクト

 

 

★2018年度、賛助会員募集中です。詳細、お申込みはこちらから

↓ ↓

賛助会員募集中!

 

 

皆さまからのご連絡をお待ちしております。

 

新プロジェクト始動 「新生大麻布プロジェクト」「百年帯プロジェクト」

  • 2018.01.27 Saturday
  • 21:26

 

2018年最初のブログとなりました。

本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

さてさて、ここでしか出来ない、二つの素敵なプロジェクトが既に始動しています!

 

2017年冬至の日には 

新生大麻布プロジェクト

 

2018年新春には、

百年帯プロジェクト

 

が、それぞれ始まりました。

 

 

新生大麻布プロジェクトとは?

 

"よりひめ"の誇る高い技術力を結集し、大麻布を現代に新たに蘇らせます。

 

海外の材料ではない、純粋に日本産の精麻を用い、

 

丁寧に麻打ち、麻裂きして

高い糸績み技術を持ったよりひめさん達の手によって、糸を作ります。

 

着尺にするのか、最終地点はまだ明確に決まっておりませんが、

とにかく、糸がなくては始まらない!まずは、初めてみよう。

 

そんな風に始まりました。

 

事のはじめは懇親会の席の思いつきからでしたが、

着地点は、どんな形であれ、どこにもない、稀大なものとなる確信があります。

 

 

写真は、参加表明されたよりひめさんたちです。

大麻博物館の高安館長も、プロジェクトに参加されます。

 

それぞれに、打った麻を持ち帰り、各自が糸作りを始めているところです。

 

さて、どんな素晴らしいものが出来て来るのでしょう?

参加者自身がワクワクしている、新生大麻布プロジェクトです。

 

 

さて、もうひとつの新プロジェクト。

 

百年帯プロジェクトとは?

 

あなたと育てる、百年帯プロジェクト

〜百人帯から百年帯へ〜

(別ウィンドウで開きます)

 

2016年。百人を超える績み手さんにより、ひとつの作品が誕生しました。

 

素朴な風合いの、しかし伝統の技術が忘れかけられている今、大変貴重な、

正真正銘、手績み、手織りの大麻の半幅帯です。

 

この貴重な帯は、大切に保管し、しまい込んでいては、その価値は生かされない。

本来、大麻の衣服は通常使いの衣服でもあり、使い込んでこそ使い心地がよくなるものだからです。

 

それならば、百人の手によって績まれたこの帯を、百年先まで繋げていこう。「育てて」いこう。

沢山の人の手を通しながら…

 

そんな思いから、この百年帯プロジェクトが誕生いたしました。

 

 

具体的には、帯レンタルという形となりますが、

 

レンタル中の使い道は様々。

洋装に、和装に。写真を撮ったり、お出かけしたり。

 

すでに着用された方からの感想も頂いております。

 

大麻の布は、最初は生成り色をしていますが、使い込んでくると真っ白になっていくのです。

この事実を知っている方、体感されている方は非常に少ないのですが・・・

 

使い込まれてゆくその変化を記録を取りながら、

伝統という過去を受け継ぎ、未来へ受け渡す文化財産の一つとして、

 

「麻の服は涼しい、夏の服」という常識を覆す体感として。(大麻の布は冬でも暖かいのです)

(※”麻”の繊維の元となっている植物の違いでもあります 涼しい繊維=苧麻、リネン、ラミー 暖かい=大麻繊維)

 

あなたと育てる、百年帯プロジェクト、

 

詳細は → こちら ← からどうぞ!

 

 

※注 大麻の布は、実際百年の歳月に耐えうる素材であることも、あまり知られてはいません。

実際、愛好家、収集家の方の中には百年ほど前の「大麻古布」をお持ちの方もおられます。

 

 

それではまた、この二つの新プロジェクト、進捗を報告させて頂きます。

お楽しみに…!