初参加レポート! 新・スピニングパーティ2016

  • 2016.10.01 Saturday
  • 00:27

 

年に一度開催される、「素材好き」の方たちの集まる一大イベント、スピニングパーティに

今年、私たち「日本古来の大麻を継承する会」も、初参加させていただきました。

 

スピニングパーティは、2001年からスタートし、(震災時は2年間休みでした)今年で14回目となります。

毎年、たくさんの来場者が訪れ、手仕事好きな人たち、アマプロ問わず、大変人気のあるイベントとなっています。

 

素材は主にウールから、シルクやオーガニックコットン、町田市大賀藕絲館、草木染に、べんがら染め。そして私たちの「麻素材」。

 

今年開催された、新・東京スピニングパーティー2016のテーマは、ずばり、

 

「素材の力、道具の力」。

 

「まずは、糸から、素材から。」いつもこれを念頭において活動している当会にぴったりなテーマです。

 

 

9月11日、12日の土日に開催されました。

なんと、全国から2,800人もの方が訪れたそうです。

 

「日本古来の大麻」のブースでは

 

素材の歴史としては大変古く、そして現在ではあまり知られていないという「大麻の糸績み体験」が大盛況!

行列ができるほどとなりました。

 

両日、たくさんの方が糸績みを体験していかれました。

ブースが小さいのでスタッフも少数精鋭ですが、常時フル回転!お疲れさまです。

 

 

大麻を使った、しめ縄風ストラップ作りのワークショップなども開催しました。

 

さすがスピニングパーティ!と思わされたのは「出来上がった作品」ではなく、「素材」を購入していかれるお客様が多かった事でしょうか?

 

例えば、大麻の糸を作るための材料、桜染のための山桜の枝など。

出来合いの作品を求めるのではなく、ご自身が「作る」ことを普段されている方たちの集まりなんだなと、改めて感じました。

 

 

まさに「素材」から、百年前の古布までを一挙展示です。

 

 

なにげなく展示されていますが、ここに大麻の糸の秘密が隠されています。

 

奥にかかっている大麻古布の着物は、約100年ほど前のもの。

ということは、100年の歳月に耐えうる素材だということが言えましょう。

 

 

知れば、日本に於いて とても古くからの、糸や布、素材としての歴史があり、

また、日本の高温多湿に大変に適した大麻糸の素材

 

この事実を知ってか知らずか、

 

用意していたパンフレットも飛ぶようになくなっていきました。

 

初参加、手探りではありましたが、確かな手応えを感じながらの、お開きとなりました。

 

 

本当にお疲れさまでした!

すてきな笑顔ですね。

 

初参加レポートでした。

 

 

来年のスピニングパーティは、9月に開催の予定ということです。

 

関連サイト

・新・東京スピニングパーティー2016

 

八ヶ岳の清流での 百人帯の川晒し

  • 2016.08.15 Monday
  • 23:19

 

先日、第2弾の百人帯の川晒しを行いました。

 

八ヶ岳の麓、水晶の山と言われる瑞牆(みずがき)山にほど近い、涼やかな清流にて。

 

 

眩しい夏の日差しのもと、

ゆらゆらと 大麻の百人帯が泳ぎます

 

川の水は 澄み切って、とても冷たかったです。

 

 

初日は 大麻博物館の 高安館長、

映画「麻てらす」の 吉岡監督も駆けつけてくださり

 

夏休みですから、インストラクターさんのお子さん達も参加されてにぎやかな一日となりました。

 

 

設置風景です。ずっと浸かっていると痺れるほど山の水は冷たく。

 

 

しっかりと日差しにあてながら晒すために

刻一刻と移り変わる山の影に入らないように場所を移動していきます。

 

それでも、しっかりと固定した後は、有り余る時間が・・・

何しろ、流されていかないように 誰かが交代で気をつけておけばよいのですから・・・

 

子どもたちは石投げ、川遊び

(大人も 川遊び^^)

 

冷やしたキュウリやトマトをいただいたり、

川辺でウクレレを弾くインストラクターさん、

 

絶えることのない涼やかな水の音に

蝉たちの大合唱、

 

ひんやりとした水飛沫を受けながら、都会の生活ではあり得ない ゆったりとした時間が流れて行きました。

 

 

麻畑で丹精こめて育てられ

たくさんの人たちの手績みで糸をつくり、手織りで織られたこの帯が

 

太陽の力と水の力で さらに 味わい深く、なじみやすいものになっていくのです。

 

 

川晒し後の百人帯です。

 

 

フノリがおちて柔らかくなり まだまだですが、目が詰まったかな?という感じです。

 

 

あるインストラクターさんは

 

特別なことではなく、営みのひとつ。

女性たちの手仕事、暮らしの風景として、深いところに染み込んでいけばいいな、

 

と言われていました。

 

 

「川に晒す」という行為だけではなく

 

この風景、時間のゆるやかな流れのすべてを持って川晒しなのだと

気づかされました。

 

 

これにて、

 

第一弾の百人帯は 雪晒しを

第二弾の百人帯は 川晒しを

 

それぞれ、行うことができました。

 

 

それぞれに、ふさわしい呼び名をつけさせていただこうと 考え中です!

 

夏の清流の 涼しい音を記憶したこの帯は、さて どのような名前になるのでしょうか?

 

 

シンプルな工程でしたが、今回も とても貴重な体験をさせていただけましたことに

感謝をこめて・・・

大麻がつないだ源平の 遠い昔の恋物語 

  • 2016.06.22 Wednesday
  • 22:57

 

時を超えて巡り合う。そう言うとまるで物語の中だけの出来事のようですが・・・
今日のお話は 大麻が再び結び合わせた、遠い昔の恋物語(実話)です。

 

今回、私たち社団法人「日本古来の大麻を継承する会」の一人、河野さんが、麻をテーマとした映画「麻てらす」の吉岡監督の縁により、宮崎県の某山奥のそのまた奥に、今も現役で使用されているという大麻の御神楽衣装の調査の為、その地を訪れることになりました。

 

 

道中、行き先は【平家の落人の末裔の村】とお聞きすることになります。

 

ところで、河野さんは、弓道をたしなみ、その弓弦を作りたいと大麻の糸績みを始められたのでした。弓道といえば「那須与一(なすのよいち)」。古文にも出てきましたね。波に揺らぐ舟上で舞う扇の的を射た、弓の名人です。栃木県 那須ゆかりの源氏の弓の名手です。

「よっぴいてひやうど放つ。(よく引いて、ひょうと放つ!)扇は空へぞ上がりける」

『扇の的』より

 

さて、物語の舞台は古(いにしえ)に移ります。宮崎県は椎葉(しいば)村の源平の悲恋の物語です。

そこは山奥の平家の落人の村でしたが、容赦なく源氏の追手が迫ります。あの弓の名手、那須与一が討伐に行く予定が病気で行けず、その弟の大八郎さんが赴く事になったのでした。

 

大八郎さんは椎葉村の平家の鶴富姫(つるとみひめ)と出逢い、源平の宿敵であったはずの二人は恋仲に・・・

 

平家の落人は田畑を耕して暮らし、もはや反旗を翻す気もありません。それより、姫のことが・・・大八郎さんは鎌倉に嘘の報告を送ります。

 

しかし しばしの蜜月の後、大八郎さんに鎌倉への帰還命令がなされます。
その時、鶴富姫のお腹には小さな命が宿っていました。

 

二人は約束をします。
「生まれた子が男の子なら鎌倉に送りましょう。生まれた子が女の子ならば、この椎葉村で育てます」と。

 

果たして、生まれたのは女の子でした。その子が成長した暁に婿をとり、もう会うことのできない愛しの大八郎の姓「那須」を名乗らせたのだそうです。

 

それぞれの子孫は繁栄し 現在も椎葉村には 椎葉姓と那須姓がとても多いのだそうです。

御神楽の衣装を見せてくださった二人のお爺様も「椎葉さん」と「那須さん」でした。

 

日本各地に残る源氏と平家の末裔は今でも仲が悪いところが多いそうなのですが、椎葉村ではとても仲がよいのだとか。遠いご先祖である鶴富姫と大八郎さんの悲恋のことを記憶のどこかに留めているのかもしれませんね。

 

 


その物語の舞台の椎葉村の 古い大麻の御神楽衣装・・

 

その紛れもない古い大麻製の、椎葉村の御神楽衣装は、ところどころほつれ、見せていただけるだけでも畏れ多い事なのに、なんと私たちが大麻の糸作りが出来るということで修復を今後の視野に入れ、一着をしばらくお預かりさせていただくことに・・!

 

 

よくよく考えてみると・・・

 

鶴富姫のおられた 椎葉村の御神楽衣装を 

大八郎のゆかりの那須の(現在の栃木の)大麻の糸で修復することになるのです。

 

二人の遠い別れの日から 長い、長い時を隔て 今 繋がる「赤い糸」。

 

包ませて頂いた御神楽の衣装の重みが、何だかおふたりの赤子を抱いているような気持ちにもなり、大切に預からせて頂きました。

ちなみに、鶴富姫のお墓は椎葉村に、大八郎さんのお墓は那須(栃木県に)あるのだそうです。

 

(大八郎さんと鶴富姫)

 

 

さて、ここから先の話は単なる憶測です。どうぞ聞き流していただけますように・・


今回のような不思議な縁を聞くたび 思うことがあります。


「大麻には結ぶ力がある」と。


椎葉村の歴史をずっと見守ってきた大麻製の御神楽衣装は 
その村の悲恋を知ってか知らずか

奇しくも愛しの人の眠る土地の糸を呼び寄せた。

 

修復されたなら 新たな命を吹き込まれたその衣装は
古の離ればなれの二人の思いを結び合わせたように

 

未来にも 新しい物語を結んでいくことでしょう。

 

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