麻の確かな痕跡を求めて・・一路、青森へ!

  • 2016.10.07 Friday
  • 01:52

 

10月初旬、麻糸インストラクターさん達、自由が丘アンジェリの嶋さん、「日本古来の大麻を継承する会」賛助会員の方々、映画「麻てらす」の吉岡監督と共に青森県に行って参りました。

 

「物には心がある。」

 

そうおっしゃられ、2万点に及ぶ昔の衣服や民具のコレクション、研究をされていた故・田中忠三郎先生。その忠三郎先生と近しい方々と新たなご縁をいただき、また、青森に眠る麻の痕跡を求めての旅となりました。

 

初日は、青森の有名な縄文遺跡である三内丸山遺跡を巡り、夜には津軽三味線で有名な故・高橋竹山先生の愛弟子さん、西川さんの生演奏が聴けるという「甚太古」さんにて、懇親会でした。

 

三内丸山遺跡は日本最大級の縄文時代の集落の遺跡が出てきたところです。このシンボルの塔に見覚えがある方も多いかと思います。

 

 

 

この遺跡からは、縄文時代に使われたというポシェットや装飾の組み紐、埴輪、勾玉などが見つかり、ワークショップで同じものが作れるのです。(しかも、かなり安いです。おすすめ!)

 

 

縄文ポシェットを再現。なかなか指が痛くなり大変でしたけど、楽しかったです。

 

 

 

単純なしくみのあんぎん織りも展示されていました。

 

 

夜は、地元の皆さまと懇親会です。郷土料理と津軽三味線の「甚太古」にて。青森感、満載!

 

 

記念にパチリ。ちょうど嶋さんの誕生日だったのでサプライズケーキもふるまわれ、津軽三味線を伴奏に歌うハッピーバースデーもなかなかにオツなものでした。

 

 

夜は、津軽三味線と女将の津軽弁トークを聞きながら、また青森郷土料理を堪能しながら・・本州最北の地、津軽の夜は和やかに更けていきました。

 

翌日は、青森のメインイベントが目白押しです。まずは青森郷土博物館へ。

 

 

内部の写真は残念ながら掲載することは出来ませんが、ちょうど地元の子どもたちの校外学習でもあったようで、小学生と並んで、「昔の衣服」のコーナーでの館内職員さんの解説も聞くことが出来ました。

 

その解説によると、「昔の衣服は”麻”という植物の茎の皮を使って、手でつなぎ、地機で織っていました」と。

 

”麻”という植物の写真として大麻の写真パネルを持っておられました。間近で展示物の糸を見ると、しっかりとした績み目も確認できます。

 

小学生のうちから、こんなことを勉強できるなんて、いいなあ。そう思いながら聞いていました。機織り機を指して、「この道具の名前はわかるかな〜?」という問いに「ミシンー!!」と答えている子がいたのは、微笑ましかったです^^

 

麻から糸を作り、布を作り、丈夫にするために藍染して、綿糸にて独特の美しい刺繍「こぎんざし」で美しく、更に暖かく、更に丈夫な衣服へ。1着仕上げるのに2年の月日がかかったそうです。

 

あおもり北のまぼろば歴史館 さんより)

 

大事に大事に着られ、端切れになっても先祖代々受け継がれ、つなぎ合わせたものは 北国の厳しい冬の間の家族の布団になったり、産床になったりしたそうです。

 

現代にも通用するテキスタイルアート「BORO」として世界から一躍脚光を浴びるようになりましたが、根底に流れるのは、「ものには心がある。」「布を切るのは、肉を切るのと同じこと。」一貫して、その心なのです。

 

 

浅草アミューズミュージアム さんより)

 

 

最終日は、こぎんざしの佐藤先生のギャラリーを訪問したり、

 

 

最後にはなんとあの、「奇跡のりんご」の木村秋則さんの農園へお邪魔させていただくことに!!

 

 

 

これはリンゴの原種だそうです。

 

 

ちなみに、観光パンフレットを見ると、青森には「浅虫温泉」というのがありますが、「浅虫」温泉は、「麻蒸しの湯」ということだそうです。布を織る麻を蒸すためだけにお湯を使っていたのが、円光大師が鹿が湯浴みするのを発見し、人々にも教えたことが温泉の始まりだそうです。

 

 

今回のツアーでは、青森に、数々の確かな麻の痕跡を見ることができました。

また、新しく出会った方たちとの温かい交流、一生続いていくであろう麻糸仲間たちとの充実した時間と、忘れられない旅になりました。

 

 

最後に、リンクです。

 

興味のある方は、行かれてみてはいかがでしょうか?

 

・田中忠三郎先生について

 

・浅草アミューズミュージアム

 

・青森郷土資料館

 

 

初参加レポート! 新・スピニングパーティ2016

  • 2016.10.01 Saturday
  • 00:27

 

年に一度開催される、「素材好き」の方たちの集まる一大イベント、スピニングパーティに

今年、私たち「日本古来の大麻を継承する会」も、初参加させていただきました。

 

スピニングパーティは、2001年からスタートし、(震災時は2年間休みでした)今年で14回目となります。

毎年、たくさんの来場者が訪れ、手仕事好きな人たち、アマプロ問わず、大変人気のあるイベントとなっています。

 

素材は主にウールから、シルクやオーガニックコットン、町田市大賀藕絲館、草木染に、べんがら染め。そして私たちの「麻素材」。

 

今年開催された、新・東京スピニングパーティー2016のテーマは、ずばり、

 

「素材の力、道具の力」。

 

「まずは、糸から、素材から。」いつもこれを念頭において活動している当会にぴったりなテーマです。

 

 

9月11日、12日の土日に開催されました。

なんと、全国から2,800人もの方が訪れたそうです。

 

「日本古来の大麻」のブースでは

 

素材の歴史としては大変古く、そして現在ではあまり知られていないという「大麻の糸績み体験」が大盛況!

行列ができるほどとなりました。

 

両日、たくさんの方が糸績みを体験していかれました。

ブースが小さいのでスタッフも少数精鋭ですが、常時フル回転!お疲れさまです。

 

 

大麻を使った、しめ縄風ストラップ作りのワークショップなども開催しました。

 

さすがスピニングパーティ!と思わされたのは「出来上がった作品」ではなく、「素材」を購入していかれるお客様が多かった事でしょうか?

 

例えば、大麻の糸を作るための材料、桜染のための山桜の枝など。

出来合いの作品を求めるのではなく、ご自身が「作る」ことを普段されている方たちの集まりなんだなと、改めて感じました。

 

 

まさに「素材」から、百年前の古布までを一挙展示です。

 

 

なにげなく展示されていますが、ここに大麻の糸の秘密が隠されています。

 

奥にかかっている大麻古布の着物は、約100年ほど前のもの。

ということは、100年の歳月に耐えうる素材だということが言えましょう。

 

 

知れば、日本に於いて とても古くからの、糸や布、素材としての歴史があり、

また、日本の高温多湿に大変に適した大麻糸の素材

 

この事実を知ってか知らずか、

 

用意していたパンフレットも飛ぶようになくなっていきました。

 

初参加、手探りではありましたが、確かな手応えを感じながらの、お開きとなりました。

 

 

本当にお疲れさまでした!

すてきな笑顔ですね。

 

初参加レポートでした。

 

 

来年のスピニングパーティは、9月に開催の予定ということです。

 

関連サイト

・新・東京スピニングパーティー2016

 

八ヶ岳の清流での 百人帯の川晒し

  • 2016.08.15 Monday
  • 23:19

 

先日、第2弾の百人帯の川晒しを行いました。

 

八ヶ岳の麓、水晶の山と言われる瑞牆(みずがき)山にほど近い、涼やかな清流にて。

 

 

眩しい夏の日差しのもと、

ゆらゆらと 大麻の百人帯が泳ぎます

 

川の水は 澄み切って、とても冷たかったです。

 

 

初日は 大麻博物館の 高安館長、

映画「麻てらす」の 吉岡監督も駆けつけてくださり

 

夏休みですから、インストラクターさんのお子さん達も参加されてにぎやかな一日となりました。

 

 

設置風景です。ずっと浸かっていると痺れるほど山の水は冷たく。

 

 

しっかりと日差しにあてながら晒すために

刻一刻と移り変わる山の影に入らないように場所を移動していきます。

 

それでも、しっかりと固定した後は、有り余る時間が・・・

何しろ、流されていかないように 誰かが交代で気をつけておけばよいのですから・・・

 

子どもたちは石投げ、川遊び

(大人も 川遊び^^)

 

冷やしたキュウリやトマトをいただいたり、

川辺でウクレレを弾くインストラクターさん、

 

絶えることのない涼やかな水の音に

蝉たちの大合唱、

 

ひんやりとした水飛沫を受けながら、都会の生活ではあり得ない ゆったりとした時間が流れて行きました。

 

 

麻畑で丹精こめて育てられ

たくさんの人たちの手績みで糸をつくり、手織りで織られたこの帯が

 

太陽の力と水の力で さらに 味わい深く、なじみやすいものになっていくのです。

 

 

川晒し後の百人帯です。

 

 

フノリがおちて柔らかくなり まだまだですが、目が詰まったかな?という感じです。

 

 

あるインストラクターさんは

 

特別なことではなく、営みのひとつ。

女性たちの手仕事、暮らしの風景として、深いところに染み込んでいけばいいな、

 

と言われていました。

 

 

「川に晒す」という行為だけではなく

 

この風景、時間のゆるやかな流れのすべてを持って川晒しなのだと

気づかされました。

 

 

これにて、

 

第一弾の百人帯は 雪晒しを

第二弾の百人帯は 川晒しを

 

それぞれ、行うことができました。

 

 

それぞれに、ふさわしい呼び名をつけさせていただこうと 考え中です!

 

夏の清流の 涼しい音を記憶したこの帯は、さて どのような名前になるのでしょうか?

 

 

シンプルな工程でしたが、今回も とても貴重な体験をさせていただけましたことに

感謝をこめて・・・

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